仙台市太白区の富沢にある歯医者・富沢西EBデンタルクリニックのインプラント治療に関して、治療システムとインプラントの材料のブランド、治療方針|治療理念を説明させて頂きます。

経験豊かな院長が、安心・安全にインプラント治療を行います。

1、健康状態と生活習慣のコンサルを行います。骨密度・血圧などの基本データ、糖尿病・心疾患などの既往歴、喫煙や食生活の生活習慣、薬の既往などをコンサルさせて頂きます。良くないデーターがあっても、管理しながら施術する事は可能ですが、当然、リスクも発生します。患者様のQOLを求めながら、リスクの説明と管理を徹底します。

2、最新のCT・オルソ・インプラントシュミレーターを使い、診断をします。骨の厚さを立体的に計測し、骨密度の閾値を使い、下歯槽間神経との距離を計測し、上顎洞との位置関係を計測し、切歯管など細かな解剖的資料を精査を行います。当院では、シロナの最新CT・オルソを完備しており、当院において、細かなすべての診断が、可能になっています。

3、インプラントの基本概念に基づき、補綴主導の治療計画を立てます。コンサル・診断を行った後、セットアップ模型を作ります。これは、患者様のお口の中に入る補綴の最終形態を模型状に再現し、色々な視点・観点より分析し、理想的な患者様のお口の中に入る最終形態を決定するものです。

4、1〜3が主に、術前審査といわれる最も大事な部分です。この術前審査を元に、治療計画をお立てし、治療期間、方法、補綴の最終材料、インプラントの長さ、幅、補綴物の形、などを決めて、インプラントの見積もりをお出しします。なので、インプラントの金額は、治療法の選択、材料により、異なる金額になります。

富沢の歯医者のインプラント体

5、治療計画の選択ですが、まず大きく2つに分かれます。

(1)2回法ー歯茎(歯肉)を切開し、骨を露出します。<尚、当院では、複雑な難易度の高い症例は、大きく切開をし、骨の形状などCTに頼らず視野の確保を優先し、安全性を重視します。単純な難易度の低い症例は、術前のシミュレーションを最大限活用し、切開を最小限にし、外科的侵襲を最小限にして、感染のリスクの最小限化、治癒の最速化を図ります。骨を露出さたのち、骨にインプラントを埋めます。富沢西EBデンタルクリニックでは、初期固定を大事にし、骨の質により、埋入する方法を変えます。(尚、今現在、初期固定を必要性はないといわれる考え方が多くあります。初期固定を求めるという事は、より安全性を求めると思って頂きたく思います。初期固定得られない場合は、より慎重に骨造成や骨の補填を考えます。当然、初期固定が得られない場合は、無条件に、2回法になります。)骨に、インプラントを埋めたのち、薄い蓋みたいな金属のカバースクリュウを装着し、歯茎(歯肉)を覆い、縫合します。その後、インプラントの埋まった骨の部分を安静にし、負荷をかけないようにします。骨を安静化している間、インプラントと骨のオステオインテグレーションといわれる、インプラントと骨が直接くっつく結合を待ちます。期間は、1~6ヶ月と、骨の状態や埋入状態により、異なりますが、だいたい2~3ヶ月とみて下さい。その後、2次オペといわれる歯茎を貫通させ、インプラント体と歯茎の外側をつなげる管を作ります。

2次オペ=歯茎(歯肉)に埋まったインプラントを歯肉の外側と交通させる施術。単純な場合は、埋入する際使うステントを利用し位置を特定し、歯肉パンチという器具で簡単に露出させて装着します。複雑な場合、麻酔を行い、その後、歯肉を切開、剥離を行い、カバースクリュウを露出させ、カバースクリュウを除去し、ヒーリングアパットメントを装着し、歯肉で、もう一度覆い、縫合します。外科手術を2回入れることは、患者様の身体の負担、歯肉が下がる原因になりますが、メリット、デメリットを天秤にかけ、選択していきます。また、インプラントは、装着後の清掃が、ポイントになります。口腔前庭といわれる清掃する歯茎の面積を確保すること、大事になります。また、付着歯肉と言われる厚さや硬さのある清掃に適した歯肉が、たくさんあることもポイントになります。その為、その口腔前庭や付着歯肉を確保する為、2次オペの際、口腔前庭拡張術や歯肉根尖側移動術を行い、患者様のインプラント装着後のクオリティーを上げるための施術を行う事があります。

(2)1回法ーインプラントを埋めるまでは、上記と同じです。その後、プロビショナルTEKと単冠の場合は、エンゲージテンポラリーアパットメント、Brや複数歯の場合、ノンエンゲージテンポラリーアパットメントを用いて、早期に綺麗な仮の歯を入れたり、ヒーリングアパットメントと云われる少し長い棒状の金属を入れてしまい歯茎を貫通させ、歯茎の外に、金属のヒーリングアパットメントを露出させ、歯茎を閉じます。最大のメリットは、外科処置が1回で済ませる事ができ、治療期間の短縮、審美的早期回復処置が可能になり、患者様の負担が小さくなる事と、歯茎が下がったり、2度目の外科処置による感染のリスクを減らせる事です。デメリットは、骨とインプラント体とのオステオインテグレーション(骨とインプラントの接着)を促進させる為の安静が得られにくい。また、1次オペ直後の感染のリスクが高まる事などが挙げられる。その為、骨造成や初期固定が得られなかったような難しい症例、歯肉を獲得するようなぺリオのオペを必要とする処置に関しては、自分は向かないと考えています。

6、治療計画決定後、1次オペを施術します。当院では、ディスポサーブル(使い捨て)のオペ着と器材を使い、個室において、高いレベルの感染予防をして、オペをさせて頂きます。インプラントは、ノーベルバイオケアーというスウェーデンのブローネマルク博士というインプラントを臨床応用された博士の理念と実績を受け継ぎ、世界で初めてインプラントを歯科医療に製品化したインプラント業界のパイオニアの製品を使っています。オペ自体は、簡単な症例だと1本埋入するのに15分くらいで終わります。勘違いしやすいのですが、少し難しい親知らずを抜く処置より、体の負担は小さく、痛みも少ないです。もちろん、インプラント処置の難易度により、差はあります。1次オペの手順は、まず衛生士さんによるマウスクリーニングを行いプラークコントロールをします。その後、口腔内、外の消毒を行い、一般ユニットで麻酔します。通常の一般の診療の麻酔と同じです。その後、外科室(個室)に移動してもらい、非感染領域に移動して頂きます。患者様用のオペのガウンで覆い、ステントで、埋入部位を特定し、CTやシミュレーション資料を外科室に明示し、歯肉を切開します。その後、骨膜下まで、切開、剥離を行い、事前シミュレーションをイメージしながら、また、しっかり確認を行い埋入ポイントに、ラウンドバーで、ドリリングします。その後、ツイストドリルで、事前に計測して決めた長さと角度にドリリングを開始します。その後、多くのケースで、ノーベルバイオケアーのテーパードCCインプラントを用い、ナローといわれる細いインプラントドリルから、ドリルしていき、必要な幅まで、ドリリングします。ポンテイングという方法を使いながら、オーバーヒートをしないよう気をつけながらオペをします。上顎の骨や柔らかい骨の場合は、オステオトーンといわれる骨を広げる器具を使いながら、骨を広げていきます。その際、ドリルは、ほとんど使いません。場合によって、オステオトーンテクニックは、トントン叩きますので、少し事前説明させて頂きます。このテクニックは、よりインプラントの成功率を確実のものとします。必要の長さまで、ドリリングした後、インプラント体を埋入します。その後、1回法は、ヒーリングアパットメントで蓋をして、2回法の場合は、カバースクリュウで蓋をして、剥がした歯肉を覆い、糸で縫合し、終わりです。

当院では、安心な世界的メーカー・ノーベルバイオケアーのコンセプトと材料を使用しています。

ノーベルバイオケアーの製品は、患者様に治療記録カードをお渡しします。そこに、LOT番号が記載されていますので、ノーベルバイオケアーをクリックして、ホームページにアクセスして頂き、LOT番号を入れて頂き、検索して頂くと、認証システムがあり、ノベルバイオケアーの商品である事の確認ができます。

7、その後、2回法の場合は、2次オペを行います。2次オペに関しては 5、(1)を参照

8、インプラント体と骨のオステオインテグレーションが起こり、しっかり骨とくっついた後、上の補綴を入れる為に、印象(かた)をとります。1次オペ〜印象を取るまでの期間は、1ヶ月〜6ヶ月と、骨の性状や患者様の健康状態、オペの難易度により変わります。印象は、まず、患者様のお口に合わせた専用のトレーを作ります。その後、アルジネートといわれる寒天を患者様のお口の中の歯の隙間に埋めて、アンダーカットといわれる引っかかりを無くします。それと同時に、インプラント体を覆っているテンポラリーやヒーリングアパットメントを外し、そこに印象用の小器具の印象用コーピングを付け、ネジでしっかり固定します。複数歯の場合は、フロスやレジンを使い、固定したりする場合もあります。その後、非常に硬い、流動性の少ないシリコンの素材の印象材を用いて、印象の型を採ります。型を採る時に、印象用コーピングのネジを外し、コーピングと共に、シリコーン印象の個人トレーを外し、印象用コーピングと共にラボに送ります。型を取った後、お口の中のアルジネートやフロスなど取り除き、その後、元あったアパットメントを元に戻します。この方法をオープンインプレッションといい、位置精度が高く、EBデンタルクリニックでは、この方法を選択するケースが多いです。他に、クローズドインプレッションといわれる印象用コーピングを外さず型をとる方法なども用いますが、患者様のお口の中は、本当に色々なケースがありますので、それに合わせた方法をご説明し、選択していきます。

9、次に、補綴方法の選択になります。色々選択しなければなりませんが、まず大きく2つに分かれます。それが、上部構造(歯の部分)を固定する方法です。セメント固定型とスクリュー固定型とあります。セメント固定型は、上部構造をセメントで接着する方法で、審美的に優れていますが、セメントの残渣や上部構造が壊れた場合の応急処置など、弱い面があり、また、今、インプラント周囲炎といわれるインプラントバージョンの歯周病が問題になってきており、自分の考えでは、スクリュー型の方が、インプラント周囲炎のリスクが少ないと、メンテナンスの観点からも、優れているのではないかと考えています。スクリュー型は、上部構造とインプラント体をスクリューで固定する方法で、メンテナンスや修理しやすさなど、長期的観点では、優れているのではと考えていますが、どうしても、ネジ山が、角度によっては、外観を損ねる場合があります。奥の歯である臼歯部においては、第一選択肢として、当医院において勧めるケースが多いと考えていますが、前の歯(前歯部)においては、審美的に重視する場合が多く、ケースにより患者様と相談して、方法(セメント型を含め)の決定を行います。次に、ファイナルアパットメントと上部構造の補綴の種類を選択します。アパットメントは、当医院では、ほとんどジルコニアアパットメントを選択します。ジルコニアは、今、歯科界を席巻している材料で、非常に硬いセラミック(人工ダイヤモンドみたいなもの)だと思ってください。ジルコニアアパットメントを選択する事により、メタルフリー(金属なし)で、治療を選択できます。最終補綴物の歯は、セラミック、ジルコニア、ハイブリッド、ゴールド、Fckなど、審美性、硬さ、アレルギー、値段など、患者様のニーズや噛み合わせなどのケースによって、種類を選択します。このように、本当に、莫大な種類の選択肢が、インプラント治療にはあり、それを解りやすく説明し、患者様の満足度が1番高くなるベストの選択肢をできるようサポートをさせて頂きます。

10、また、インプラントには、単純に、歯を入れるという治療の他に、インプラント義歯といわれる義歯の安定性や違和感をインプラントを埋め込み、支える事で、義歯のQOLを飛躍的に向上し、比較的安い価格で、メインテナンスがしやすく、非常に高い満足度を得られる可能性がある治療があります。今回、その一端をご紹介させていただきたいと思います。

富沢西EBデンタルクリニックのインプラント義歯

(1)ロケーターインプラント義歯  インプラントを埋め、インプラントの上部に、ロケーターアパットメントといわれる装置をつけます。違和感を少なく、小さくした義歯の裏側に、ロケーターの受け口を作成し、その中にゴムを嵌め込みます。ゴムは、交換がすぐに可能で、くっつく力を調整できるよう数種類のゴムがあり、ゴムを症例により選択する事ができます。メインテナンスし安く、インプラントを打つ本数も少なく済み、価格を抑える事ができ、身体の負担も小さいです。また、MRIやCTといった全身の検査等の時、磁気を使わない為、影響を最小限にする事ができます。

(2)マグフィットインプラント義歯  インプラントを埋め、アパットメントと義歯を磁石によって吸着していく義歯です。ゴムのように取り替える必要がありませんが、ケースによって選択肢になります。MRIなどの検査等、注意事項があリます。

インプラント治療は、オペは元より、事前準備、計画、その後のメインテナンスが、非常に重要です。当院では、患者様にとって、最適なインプラント治療を時間をかけて、慎重に、スピーディーに行います。安全な納得して頂けるインプラント治療を提供しますので、是非、ご希望される方は、お気軽に相談してください。

富沢西EBデンタルクリニック 衣斐 明